組織の女性とPSEマーク
仕事中、携帯電話に見知らぬ番号から電話が入った。
「○○を販売していますか?」
若く綺麗な声の女性からの電話だった。
その女性は、先日Amazonに納品した電化製品について電話して来た。
「はい」そう答えると。
ちょっと緊張しているのか、少したどたどしい口調で問いかけてきた。
「何ボルトですか?」
何ボルト?どうやらクレームではないらしい。
昨日、出品されたものだし売れた訳でもないだろう。
「PSEマークはついていますか?」
あまり詳しくはないが、PSEマークとは電気用品安全法に基づき検査された電化製品に付随することのできるマークである。
「いえ、付いていません」
「では、出品を取り消してください。そうでなければAmazonに通報します」
そう彼女は言う。他のライバルなのだろうか?同じ製品を売っている人は大勢いる。
「他の方も販売していますが、他の方々には確認が取れましたか?」
すると彼女は、他の方々は電話に出なかったと言う。
彼女が言うには、PSEマークを取得してない製品は国内で販売ができないと言う。
「詳しいんですね?」
早口で話していた彼女は、その頃には普通の女性と楽しく会話をしているような感じで会話をしてくれる。
少しの笑い声、少し嬉しそうに「はい、詳しいですよ。その手の仕事をしていますので」と言う。平日の日中、その手の仕事?官庁関係かなにかか?大卒若しくは短大卒、推定年齢22~24歳。なまりは無く綺麗な標準語、関東地方在住といったところか。
「では、2~3日中に出品を取り下げます」
「御願いします」
そう告げると、彼女は電話切った。
私は青空の下、天を仰ぐ。
何故、私だったのだろうか。
しかも、昨日出品したばかりで金額も他のライバルより相手にならないほど高いのに。
日本円で輸入費込み、2台で28000円、Amazonに納品1500円、FBAの手数料を引いたら1台400円程度の儲けにしかならない。しかも、ライバルは数千円安いのに・・・
「発見してしまった以上、見逃す訳には行かないので・・」
電話の向こうで、そう言う彼女。
それが彼女の正義ならば週末には全てのライバルが販売不可能になるのだろう。
正義、それが全て正しいとは限らない。それが生きてきた上での私の答えである。
会社で、隣の女性に電話のことを話したら
「それで、欲しいと思っている消費者は喜ぶのだろうか?」という。
製品はとっても良い製品なのである。
2台の販売を終了させたら、販売契約をして型落ち商品を卸してもらおうと思っていたのに。
日本の電力の表記が外箱に記載されている。
しかし、PSEマークは無い。
メーカーが取得している基準で代替は出来ないのであろうか?
110Vの製品、日本は100Vなので基本的には出力が低くなるから安全側に寄るのだが。
在庫2台、自分でも欲しかったから使おうかな、
美味しいと愛する人に喜んでもらうために。
最後に一言・・地震でシマウマが脱走とかPSEマークで在庫2台とか、もう訳解らないよ~!!
最後の一言、いらないか(笑)